特別養護老人ホームくきの里 事業報告


◆ 平成15年度 『くきの里』事業報告 ◆

【年度総括】

 介護保険報酬額の平均マイナス改訂にもかかわらず、全事業所について、ほぼ計画通りの売り上げを達成するとともに、繰り越し利益を確保できた。
 この要因として最大のものは、各事業所職員の弛まぬ営業努力であった。
それに加えて、茎崎地区の立地の良さによる安定した利用者確保、職員に浸透しているコスト意識並びに近隣の保健・医療・福祉各機関の協力によるところが大きかった。
「福祉は人なり」を実践するため、対人援助を担える人材のありかたについて教育をし、利用者主体の意識を持たせると共に、働く環境の整備についても推進し、物心両面から、サービス提供基盤を強化した。

 財務面について、設備資金は予定通り返済し、長期運転資金借入残高7,220千円を完済した。一方、今後の設備資金返済に備えるために、元金償還資金の留保を行い、財務基盤の強化に努めた。
 反面、本部・静霞園における借入金の当施設負担分元金1,750千円の償還が増加した。

 職員人事については、入職者15名、退職者11名であり、年度間では4名の増加であった。職員の平均年齢は34歳、平均勤続年数は3.2年であった。職員総数における常勤職員比率は約8.1%、人件費比率は約58%である。

 設備面については、公用車(軽自動車)1台の購入と職員休憩所の設置を行い、ユニットケア推進のための施設改修計画を具体化させた。


≪ 事業所別概要 ≫

【特別養護老人ホーム】

 課題の稼動率向上については、利用者の重度化を反映した入院日数の増加のため、目標を下回る結果となった。今後、利用者並びにご家族のご理解を得ながら、抜本的に改革していく必要がある。
 利用者サービス面では、ユニット化への試行錯誤のあおりを受け、個別対応がやや手薄となった。
今後、ユニットケアの浸透に従って、個別化された介護を提供できるものと思われる。

 短期入所については、入院利用者の空床利用も活用して、年間を通してほぼ満床で推移した。ニーズは高いものの、定期的・反復的利用希望者が多く、緊急な要望になかなか対応しきれず、利用者サイドに立てば使い勝手が必ずしも良いとは言いきれないところもあり、今後の検討課題と言える。


【デイサービスセンター】

 補正であげた稼働率計画通りの実績となった。特に、固定利用者が多く、デイサービスの本来的機能を果たしていると言える。茎崎地区のデイサービスニーズは多く、地域的には有利な営業展開ができている。但し、市内他施設の新設や定員増加による競争も激化してきており、安閑とはしていられない。今後提供サービスの一層の差別化をはかり、利用者に選んでいただくためにも、営業基盤の安定と同時に質的向上の努力が欠かせない。


【訪問介護事業所】

 1週間あたりの平均利用述べ人数約60名で推移した。利用希望者が点在しているため移動ロスが大きいこと、また同時間帯のサービス希望が重なるケースが多いことから、利用者数並びに提供時間とも、続伸という展開にはなりにくい。
ただし、今後の在宅福祉重視の流れからも、ニーズの掘り起こしとサービス提供方法の改善が欠かせないと思われる。


【支援保健センター】

 専従職員2名で約120名のケアプラン作成を手がけた。職員1名あたりの利用者数目安50名からすれば、過剰気味であるが、保険者つくば市からの依頼により断りきれないものが多く、専従職員の増強を年度末に行ったところである。
ケアプラン作成のみならず、本来のケアマネジメントや介護予防への意識的シフトも今後の課題だと思われる。
 一方、各市町村より受託している認定調査については、各市町村が自前の調査員を増員する傾向が強く、当初予想した件数に比較し約半減となった。


【ケアハウス】

 専従職員2名、利用稼働率98%を実現し、計画通りの実績であった。利用者の入退所のサイクルが、高齢化・有病率の増加・生活場所選択の多様化等で早くなっており、入居待機者の確保と空室期間の長期化傾向に苦慮した年度であった。
16年度以降、補助金の削減も検討されており、実績確保の努力が必要である。


【その他】

 下半期から、つくば市よりの委託を受け、在宅高齢者に対する配食サービスを行ってきた。提供できるサービスメニューの充実を今後も図っていきたい。




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